コラム
2026年7月 サーモグラフィーを使った熱傷発生機序(第2回)|実験方法をご紹介
2026/08/04
7/19(日)に、院長が所属する日本インプラント臨床研究会(CISJ)の発表会が名古屋で行われました。
先日開催された発表会では、「サーモグラフィーを使った熱傷発生機序」をテーマに研究発表を行いました。
前回のコラムでは、院長がCISJで発表した研究の概要や、この研究に取り組んだ目的についてご紹介しました。
▶︎「2026年7月 CISJで研究発表を行いました|サーモグラフィーを使った熱傷発生機序(第1回)」
今回は、その実験方法についてご紹介します。


<実験で使用したもの>
・鹿の大腿骨

実験には、人の顎の骨に近い性質を持つ鹿の大腿骨を使用しました。
骨を一定の大きさに加工し、実際のインプラント治療に近い条件でドリリングを行いました。
・サーモグラフィー

実験では、スマートフォンに取り付ける小型のサーモグラフィーカメラを使用しました。
目では見ることのできない温度変化を色の違いとして映し出すことで、ドリリング中に発生する熱をリアルタイムで確認できます。
<実験方法>
実験では、骨にドリルで穴を開けながら、サーモグラフィーを用いて温度の変化を動画で撮影しました。また、インプラント治療で行われるドリリングを想定し、ドリルの回転速度や太さ、種類、注水の有無や水温、骨の硬さなど、さまざまな条件を変えながら測定を行いました。実際の治療でさまざまな条件が結果に影響することを踏まえ、それぞれの条件による違いを比較・検証しました。さらに、インプラント埋入時の温度変化についてもあわせて検証しました。本研究では、過去の研究で骨への熱による影響が報告されている47℃を、骨への熱の影響を評価する目安の一つとして温度変化を検証しました。
次回は、サーモグラフィーで実際にどのような温度変化が確認できたのか、実験結果をご紹介します。
当院では、インプラント治療に関する学会や研究活動を通じて得られた知見を日々の診療に活かせるよう努めています。インプラント治療についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
*参考文献
Eriksson RA, Albrektsson T. The effect of heat on bone regeneration: an experimental study in the rabbit using the bone growth chamber. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery. 1984.
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