インプラントの定期メンテナンス
インプラントの定期メンテナンス
こちらの動画をご覧いただければ、インプラントの定期メンテナンスの必要性についてご理解いただけると思います。
インプラントは入れて終わりではありません。 インプラントを入れた後、メンテナンスにきていただいております。当院では、インプラント10年保証をしておりますが、メンテナンスに来ていただく方だけの特典となっております。 インプラントは単なるチタンのボルトです。それを骨の中に入れて歯肉貫いて、人工歯を連結しています。貫いたところはお口の中。お口の中は一見体の中のように見えまずが、実は体の外。お口の中は唾液だらけ、細菌だらけ。そんな中にインプラントの人工歯が出ています。天然の歯も出ています。 天然の歯とインプラントとの一番の違いは歯根膜があるかないか。天然の歯は歯根膜があって、インプラントにはない。歯根膜というのは歯のサスペンションみたいなものなんですが、サスペンション機能と同時にここから白血球が出てきて、歯周病の細菌と戦ってくれる機能もあるので、天然の歯は歯周病に抵抗性が高いんですね。ところがインプラントはそもそもこの歯根膜がないため、歯周病菌に抵抗性が低いんです。 だからインプラントは天然の歯よりもメンテナンスしてあげないと歯周病になってしまうんです。歯ではないから歯周病ではなく、インプラント周囲炎というんですが、要するに歯周病菌によって、支える歯槽骨が溶けてしまうという点では共通しているわけです。 インプラントがあって、歯肉があって、この付け根のあたりにプラークが付きやすく落ちにくい。プラークの中には歯周病菌がいますから、プラークを放っておくとどんどん歯周病菌も歯肉の中に入っていってしまい、インプラント周囲炎になってしまうので、日頃の歯ブラシや歯間ブラシでインプラント周りを清潔に保っていただくこと、しかしそうは言っても患者さんだけの歯ブラシだけではどうしても磨き残しはあるので、歯科衛生士のところに来てプラークを取りに来ないといけません。
それは患者さんによって異なります。当院では顕微鏡の運動性を見ます。プラークの中の細菌を見てメンテナンスの間隔を提案しています。細菌の運動性が少ない場合は半年に1度くらいでいいでしょう。しかし運動性が高い場合には3ヶ月に1度とか4ヶ月に1度とか頻度を上げる必要があります。場合によってはプラークの細菌の中にレッドコンプレッスがいないかどうかPCR検査も行っております。 レッドコンプレックスの検査はインプラントを入れる前にも行いますが、入れた後でも顕微鏡で見て、いそうな場合にはPCR検査を行うこともあります。レッドコンプレックスというのは数十種類いる歯周病菌の中でも特に悪い、Pg菌、Tf菌、Td菌の3種類のことでインプラント周囲炎を引き起こしやすい菌種です。 また、当院の歯科衛生士はプラークがどこについているか赤い染色液でプラークの染め出しを頻繁に行い、それを患者さんに見てもらうことによって、歯ブラシのテクニックを患者さんに教えて、歯ブラシ技術の向上に努めています。
インプラント周囲炎を防ぐためにも、数か月に1度、歯科衛生士によるクリーニングを強くお勧めいたします。歯はご自身では磨けないと思っていただいて間違いございません。磨き残したところは歯科衛生士にお任せください。インプラントの維持のためにも天然歯の維持のためにもメンテナンスが必要です。他の医院で入れたインプラントでもメンテナンスは行っています。
担当歯科衛生士を1人つけて、あなたと2人3脚で、あなたの歯を守る欧米式のスタイルです。磨き方指導、歯石とりはいつもの顔なじみの歯科衛生士にお任せください。当院では歯科衛士士は担当制となっており、1患者さんあたり45分というゆっくりとした時間で予約をとるため、歯科衛生士が雑になることなく、ゆっくりと患者さんのメンテナンスをすることができるようにしております。担当歯科衛生士による丁寧なメンテナンスは当院の特徴でもありますので、ぜひいらっしゃってください。お待ちしております。