コラム

2026年7月 CISJで研究発表を行いました|サーモグラフィーを使った熱傷発生機序(第1回)

2026/07/24

7/19(日)に、院長が所属する日本インプラント臨床研究会(CISJ)の発表会が名古屋で行われました。

日本インプラント臨床研究会(CISJ)は、1974年に創設された、インプラント治療に携わる臨床家による研究会です。インプラント治療の技術向上や、国内外の交流などを目的に活動しています。当院長もCISJに所属し、定期的に開催される勉強会や発表会に参加しています。

先日開催された発表会では、「サーモグラフィーを使った熱傷発生機序」をテーマに研究発表を行いました。

260719 CISJ nagoya

今回のコラムでは、この研究について、何回かに分けてご紹介していきます。

インプラント治療で発生する「熱」に着目しました。インプラント治療では、インプラントを埋め込むために、顎の骨にドリルで穴を開けます。このとき、ドリルと骨との間に摩擦が生じることで、熱が発生します。熱が高くなりすぎると、骨にダメージを与える可能性があり、インプラント治療後の経過に影響する要因の一つとなります。そこで今回の研究では、ドリルで骨を削る際に、どの部分で、どのタイミングで、どの程度の熱が発生するのかを調べました。

実験には鹿の大腿骨を使用し、ドリリング中の温度変化をサーモグラフィーで撮影しました。
サーモグラフィーを使うことで、目では確認できない温度の変化を映像で捉えることができます。ドリリング中にどのように熱が発生するのかを確認し、熱が発生しやすい条件やドリルの種類による違いなどについて分析しました。こうした研究を通じて、骨への熱によるダメージをできるだけ防ぐための方法を検討することが、今回の研究の目的です。

実際の実験方法や実験結果については、次回以降のコラムでご紹介します。

インプラント治療では、インプラントを埋め込む技術だけでなく、骨の状態や形態、使用する器具、手術の手順など、さまざまな要素が関わります。当院では、日々の診療に加え、インプラント治療に関する学会や勉強会にも参加し、知識や技術を深めることを大切にしています。今回ご紹介した研究も、インプラント治療における「熱」という、目には見えにくい現象に着目した研究の一つです。日々の診療の中で感じる疑問について研究し、学会で発表し、そこで得られた知識をまた診療に活かしていく。このような積み重ねを大切にしながら、これからもインプラント治療について学び続けていきたいと考えています。

次回は、実際にどのような方法で実験を行ったのかについてご紹介します。

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