インプラントは骨の豊富な方だけ|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

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インプラントは骨の豊富な方だけ

インプラントは骨の豊富な方だけ|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

インプラントは骨の豊富な方だけ

こちらの動画をご覧いただければ、概要についてご理解いただけると思います。

インプラントの治療方針

増骨手術をしない範囲の方を選別してインプラント治療を行う方針です。

オペ風景

当院では十分な骨量があり基本的な術式のみで手術ができる方のみ選別してインプラントをおすすめする方針です。骨造成(人工骨を使ったGBRやサイナスリフト)をしなくてはいけないレベルの方へのインプラント治療はしないという方針です。

インプラントに対する内藤の考え方とは。

私はインプラントを歯科治療に使用することには肯定派ですが、骨造成を伴う範囲までインプラント治療の範囲を広げることには消極的な考えです。これはあくまでも私の技量からの意見になりますが、骨造成は手術手順が煩雑でレベルの高い手技が求められること、手術中の唾液による感染リスクがあること、手順通り手術が終わっても術後の痛みが強いことなどがあり、たとえ良いインプラント治療ができたとしても「もう2度とあんな大変な思いをしてインプラント治療はしたくない。」というご感想の方もいらっしゃるため、そこまでして歯を入れなくてもいいのではと考えているからです。

骨造成をしなければならない手術は大学病院を紹介します。

もちろん骨造成を積極的に行い、骨の少ない方を助けている高い技術をお持ちのドクターもいますので、そのような高い技術をお持ちのドクターの骨造成を否定しているわけではありません。それはそれで素晴らしいことだと考えていますので、骨造成をしないとインプラントが入れられず、それを患者様がお望みの場合は、神奈川歯科大学付属横浜クリニックへ紹介させていただいております。

骨量が豊富とは?(当院の基準)

ストローマンインプラントの大きさ

ストローマンインプラントの大きさ

こちらが標準的なストローマンインプラントの大きさです。直径が4mm、長さが10mmです。まずはこれが骨の中に入った場合に周囲に骨の余裕がどの程度あるかを調べます。骨がインプラントを支えるのに十分な量があるかという重要な診断をします。

当院の基準

当院の基準

骨がこれ以上あれば、豊富といえます。これ以下ならインプラントはやらない方針です。インプラントにも8mmと短いタイプや、直径が3.3mmと小さいタイプもあるので、骨の少ない方にはそういうもので対応できないかは検討します。しかし、ネジを打つのに、ベニア板みたいに薄いところに打つと安定しづらいというのは直感的にご理解いただけると思います。

当院で骨造成しないわけ

私の手技レベルから見た見解となります。

骨が少ない患者様に対しインプラントを入れる場合、骨造成(GBR、サイナスリフト)を行うということは数多くの世界的権威も推奨しており、開業医でも広く認知されている手法のため、歯科医師の中では多数派であるということは承知しています。
ただ骨造成の非常に煩雑な工程を私の手技レベルでミスなくこなすことは難しいと私自身でよく分かっております。よって、インプラントを推奨する歯科医師の一般的な総意(コンセンサス)とは一部異なる意見となります。骨造成をしないわけは、内藤の個人的な見解だとお考えいただきますようお願いします。

「もう次のインプラントは嫌だ。」は失敗

ある場所をインプラントにして、数年後他の場所の歯もダメになってしまった場合、またインプラントを入れたいと思っていただけるか否か。「前のインプラントで大変な思いをしたから、次はブリッジでいきたい。」と患者様に思わせてしまったら、私はこれを失敗だと考えています。インプラント治療において外科的侵襲に対する考慮は優先順位の中でも上位に考えなくてはならないと考えます。すると増骨手術は消極的にならざるを得ないのです。

骨造成に消極的な3つの理由

①外科的侵襲が大きい

簡単に言ってしまえば、痛みや腫れが強く出る傾向があるということです。それもそのはずでインプラントを入れる以外に、歯肉を大きく剥いで、自分の骨を削って採取して移植した後、チタンのフレームや膜をビスでとめたりと複雑な工程をこなさなくはいけないので、術後は痛み腫れが大きく出ることを想定しなくてはいけません。また、手術の回数も2、3回以上と複数回の場合が多いです。痛みに寛容な方なら問題はないのですが、インプラントは数年後、他の部位にもしなくてはならない場合もあります。その時、前回の痛みなどの記憶があると二の足を踏んでしまいますよね。

②唾液による感染リスク

唾液の中には多くの細菌がいます。これは人間(歯科医師)の目には決して見えません。
1)術中の感染 歯肉を大きく切開剥離して骨を移植し固定するのが増骨手術ですから、どうしても1時間程度はかかります。この間、開いた部分がどれだけの唾液に汚染されたか把握は困難です。
2)術後の感染 歯肉をしっかりと縫合しても、動きの激しい口腔内のことですから、数か月経過するとチタンプレートや膜が露出するケースも珍しくありません。感染しないケースもあるのですが、感染を起こすと再手術を必要とするケースをあります。

③治療期間が長い

骨を移植して数か月経過してから、ようやくインプラントを入れて、また数か月待って・・・と1年以上かかることはよくあります。もちろん待ってくださる方なら何の問題もないのですが、その間の生活の質(QOL)には少なからず問題が出ると考えます。

骨造成をやめた方がよい方

①痛みに弱い方

増骨手術の痛みは強く出る場合があります。痛みは繊細な方と、寛容な方がいらっしゃいますので、繊細な方はやめた方がいいとおすすめしております。腫れや内出血も想定してください。

②治療費は高額になります

手技工程が増えるので治療費はインプラント代以外にもかかります。各病院によって料金は違ってきますが、相場的には1本で60万円くらいします。

③忙しい方、引越しの予定がある方

症例にもよりますが、治療期間が1年超えることは珍しくありません。手術も1回で終わることは少ないので通院回数もかかります。

増骨手術は大学病院に紹介しております

骨造成を否定しているわけではありません。

私自身は本格的な増骨手術をいたしませんが、骨造成自体を否定している訳ではありません。骨の少ない患者様に対し、増骨手術を積極的に行い目覚ましい成果を上げているドクターもいますので、どうしても増骨手術を伴うインプラント治療が必要だと思われる場合は、神奈川歯科大学付属横浜クリニックに紹介をしております。

自分の腕以上の手技はやらないというのも責任かと思います。

インプラント手術は基本手技の範囲で行う方針でおります。

多少の骨補填術は行います

骨の切削片を盛って骨をつくる

インプラント手術でドリリングして骨に穴を開けると切削片(削りカス)が出ます。これをインプラントの近くに盛り足して補強する程度の骨補填(ちょっとした骨造成)は行っております。切削片は患者様ご自身の骨なので非常に信頼性があります。特に前歯の抜歯即時インプラントの場合は積極的に骨補填を行うことが多いです。