ダイレクトブリッジ(歯を削らない特殊なブリッジ)症例その1|横浜でインプラントなら【戸塚駅前内藤歯科】

〒244-0003 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町13 ラピス戸塚3 7階
Tel.045-443-6014

お問い合わせ

カレンダー

ヘッダー画像

横浜でインプラントや虫歯治療を行う内藤歯科のお役立ちコラム

ダイレクトブリッジ(歯を削らない特殊なブリッジ)症例その1|横浜でインプラントなら【戸塚駅前内藤歯科】

ダイレクトブリッジ(歯を削らない特殊なブリッジ)症例その1

ダイレクトブリッジ1

左上1番を他院にて抜歯をしてしまい、目立つ場所なので歯を入れたいという希望のある若い患者様です。若いために入れ歯は嫌だ、手術も怖いのでインプラントも消極的、そして隣の歯を削るブリッジは1番嫌だということで通常の手段が使えないという症例でした。そこでダイレクトブリッジができないかという相談に遠方からいらっしゃった方です。ダイレクトブリッジは確かに異物感の大きな入れ歯、手術を伴い治療時間のかかるインプラント、隣の歯を大きく削る通常のブリッジの欠点を補える方法ではあるのですが、代わりに大きなデメリットがあります。
入れられる方は限られた方になります。歯の抜けたところに希望すれば入れられるようなものではありません。当院で考える6つの条件を全てクリアした方のみ、治療をお受け致しております。

<当院で考える6つの条件>
①噛み合わせの力のかからない歯であること
ダイレクトブリッジの最大の欠点は接着面が隣の歯の狭い面積しか取れないため、接着力が少ないということです。つまりは普通ブリッジに比べてはずれやすいという欠点があります。そのため、噛んだ時に力のかかる歯には使えません。見てくれをよくするハリボテのような役割の治療法だと考えてください。今回のこの患者様は、上と下の前歯が全く噛み合わないタイプの歯並びだったため、力がかかる機会はあまりないだろうという判断をしました。
②左右の歯が天然の歯であること
金属やセラミックスには接着剤がきかないため本症例が適応となりません。ただし、小さなレジン治療くらいでしたら問題ありません。レジン治療は削ってはずしてしまいますが、ダイレクトブリッジは可能です。
③左右の歯の動揺がほとんどないこと
左右のどちらかが揺れていると、本症例が適応できません。接着面積が少ないのですぐにとれてしまうことが予想されます。
④自費治療になること。
保険は適応外になります。当院での費用は税込11万円になります。
⑤定期的なメンテナンスやクリニーングに通っていただけること
隣の歯に虫歯や歯周病などが発症したら外れてしまうので、定期的なクリーニングに来ていただけることが、治療をお受けする条件となります。
⑥外れる可能性のあることを理解できる方であること
外れにくい方を厳選しているつもりですが、前歯で物を噛んだり、ぶつけたりすれば外れることもあり、外れることに対して納得がいきそうもない方ははじめから選択肢として考えない方がいいでしょう。

<ダイレクトボンディンブリッジのメリットは4つ>
①歯を一切削らなくていいこと
 当院では健康な歯を削る治療は極力避ける方針です。削っていないエナメル質はどんなにお金をつんでかえません。ブリッジのために健全な歯を削る場合には仕方のない場合だけにしましょう。
②歯を削らないので麻酔が必要ありません。そして治療自体は痛くありません。
③治療自体は1回で終わるということです。(ただし40分は頑張っていただかなくてはいけませんが。) 
④歯の色を絵具のような着色剤で整えられるということ
 この患者様も筆で着色剤を塗って色を整えています。

ダイレクトブリッジ2

近年では接着剤の強度が上がってきたため、力のかからない部分であるという条件であるなら、左右の歯が天然の歯であるという条件ならばダイレクトブリッジは歯を守るための選択肢として考えられるようになってきました。私も力がかからないという条件であるなら、インプラントや入れ歯や普通の削るブリッジでなくてもよいかと思います。条件さえ良ければ何年も持つ可能性もあります。
ダイレクトブリッジはどのくらい持つの?ということは気になるところだと思いますが、強い接着剤が出てから数年しか経過していないため、現在までには、まだ長期症例の論文が少なくはっきりしたことはもうしあげられません。論文ではありませんが、5年で8割以上は持っている臨床報告もあります。削るブリッジの5年経過の残存率も論文によって差があるものの8割くらいという報告が多いということを考えると、ダイレクトブリッジも症例を選べば削るブリッジと大差がないのではと考えています。ですので、歯が抜けてしまった後、入れ歯も削るブリッジもインプラントも嫌だと、少しお金はかかってしまうがダイレクトブリッジを試してもいいやという方でしたらお勧めできます。10年以上持ってしまえばこんなにいいことはありませんし、数年でダメになってしまっても左右の歯は削っていませんので、最悪お金だけで済むわけです。その時になってもう一回ダイレクトブリッジにしてもよし、思い切ってインプラントにするもよしという選択ができます。当院ですと、1本欠損でかつ1、2、3、4番までにしております。先生によっては6番などの大臼歯までやる先生もいますが、私のところはまだ慎重に考えております。
ダイレクトブリッジは現在のところまだ一般的とは言えませんが、これから長期的な論文が良好な結果であれば、一般的になる可能性はあると思います。歯を削りたくない方、手術を受けたくない方で、かつ、歯を削らなければ、例えお試しでもいいやと思える方でしたら、私はありなのではないかと思います。
ダイレクトブリッジの治療手順はこちらのページで紹介しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
お口の中のお悩みがございましたら、横浜市にあります戸塚駅前内藤歯科へご相談ください。歯を患者様一人一人に合った治療をご提案いたします。遠方の方はメールでも相談を承っております。

記事監修者

戸塚駅前内藤歯科 院長 内藤克仁

医療法人社団横浜歯友会

戸塚駅前内藤歯科 院長
内藤克仁(ないとうかつひと)

平成18年に横浜市戸塚区にて内藤歯科を開業。
令和3年より戸塚駅前内藤歯科を開業し、ストローマン社製インプラントを専門に歯科治療を行っています。
患者様に寄り添った治療を心掛けています。