知覚過敏について|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

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知覚過敏について|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

知覚過敏について

エナメル質 象牙質

歯ブラシをしている時、冷たいものを食べた時、歯が「しみる〜」となったことはありませんか?
今回は、「知覚過敏症」のお話をしていきたいと思います。

健全な状態ですと、象牙質は、外側のエナメル質や歯肉によって隙間なくカバーされていて、温度の刺激や歯ブラシの刺激から守られています。

しかし、その健全な状態が失われて象牙質が露出してしまうと知覚過敏になって冷たいお水がしみるようになります。

象牙質を顕微鏡で見ると、象牙細管という細い管が放射状にはしっています。
この無数の象牙細管の集合体が象牙質だと言えます。

象牙細管とはストローのような構造をしています。
この象牙細管の中に組織液があって、その組織液が温度とか歯ブラシなどの刺激によって収縮や膨張をして、歯の中の神経を刺激しているのではないかという説が有力視されていますが諸説あってメカニズムはまだ結論が出ていないようです。

いずれにしても象牙質という組織は危険信号として認識する組織です。
知覚過敏で困っている方からすると象牙質に余計な機能をつけないでと思うかもしれませんが、
虫歯の早期発見の観点からすればリスクがあるよ、気をつけてという警鐘の意味にもなります。

通常歯というのは再生能力はなく虫歯になったり割れたりして治らないのが常識ですよね。
ところが象牙質の内側に限っては例外的に再生する能力があるんですね。
外からの持続的な温度刺激とか虫歯の刺激とか何回も何回も加わるとその刺激は象牙細管の方向に向かって内部の神経を刺激することになります。するとほんの少しですけど、新しい象牙質が誕生します。これを第二象牙質と言います。
第二象牙質ができると、今まで起きていた知覚過敏が起きなくなります。
しかし、第二象牙質ができるまでにちょっと時間がかかるのと生理的な現象ですから、期待したほどうまくできない場合もあります。
第二象牙質は断面を顕微鏡で見てみないと存在がわからないので、歯医者さんが患者さんの歯を見て、第二象牙質ができているかどうかの判断はできないんです。
しみていた歯がしみなくなってきたら、第二象牙質ができたのだろうと推測しているというわけです。
このように知覚過敏というのは時間の経過とともに第二象牙質がしみなくなったら完治です。
知覚過敏の治療というのはこのしみている間が辛いので、その症状を緩和させたり第二象牙質ができるまでの時間を稼いだりするのを目的に行います。

象牙質が露出する主な原因については、次の通りです。

<象牙質が露出する原因>
①食いしばりの力によるクサビ状欠損
②歯周病からの歯根露出
③歯ブラシが強すぎて歯根露出
④歯の摩耗(すり減り)
⑤酸蝕(酸による歯の融解)

詳しい原因内容や治療については、こちらをご覧ください。

歯がしみるから知覚過敏・・・といった自己判断ではなく、歯医者さんへ行き、診断をしてもらうことが大切です。もし、それが虫歯の場合でしたら、大変ですからね。
知覚過敏の確実な予防法はありません。
歯の象牙質の露出を防ぐには歯周病の予防や虫歯の予防に努めることです。
プラーク(歯垢)が付着した状態が長く続くと、歯の表面が酸により溶けてしまうこともあります。
歯周病や虫歯の予防が、知覚過敏の予防につながりますので、歯医者さんへ定期検診に行く、数ヶ月に1度は歯のクリーニングを行うなど、できることがあります。

お口のお悩みがある方、当院へご相談ください。

記事監修者

戸塚駅前内藤歯科 院長 内藤克仁

医療法人社団横浜歯友会

戸塚駅前内藤歯科 院長
内藤克仁(ないとうかつひと)

平成18年に横浜市戸塚区にて内藤歯科を開業。
令和3年より戸塚駅前内藤歯科を開業し、ストローマン社製インプラントを専門に歯科治療を行っています。
患者様に寄り添った治療を心掛けています。