歯医者の予約のキャンセルについて
- 2022年1月17日
- お役立ち情報
キャンセルは予約制歯科医院にとって死活問題です。
歯科医院の経営の悩みの種は、患者様の予約キャンセルの問題です。予約キャンセルを減らすための経営セミナーも開かれるくらい大問題なのです。キャンセルを繰り返す人は、どこの歯科医院でも要注意人物としてマークされていて、前日に電話して来院を促したり、カルテにキャンセル確率の高い人としてシールを貼られていたり、多分来ないことを想定して、同じくキャンセル率の高い人と同じ枠に詰めてどちらか来ればいいかなという扱いにしたりします。
通常歯科医院は30分に1人予約を取ります。ドクターの治療枠と衛生士の予防枠の2列とることが多いので、1時間に4人ペースでアポイントを取っていくのが一般的です。 しかし、治療の内容によってはドクターが1時間の枠を空けて患者様をお待ちすることがあります。そのような特別枠を空けていたにも関わらず、患者様の直前のキャンセルもしくは無断キャンセル(忘れていたなど)により1時間暇になってしまうわけです。また患者様が来る前には、滅菌消毒、そしてその治療内容に応じた器具の準備をしてお待ちしているので、ドクターと歯科助手1名が1時間何もすることがなくなってしまいますと、多くの経費が無駄になってしまうわけです。患者様の中には今日来なくても、明日来て同じ額支払うから問題ないじゃないかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、歯科医院から見ると正直非常に迷惑な話と言わざるを得ません。歯科医院から見ればお金を支払ってくださる患者様はお客様の立場でもありますので強く言う事はできないのですが、1日頑張っても十数名しか見れないドクターからすると、1人のキャンセルが出たら売り上げ的には1割落ちるわけです。歯科助手1時間分の時給も無駄になりますし、準備をした経費も無駄になってしまいます。すると、経営のために、詰め込むようなアポイントの取り方をせざるを得なくなる場合がある、逆に雑な治療になることがあります。
保険治療は国が決めた制度でほとんど利潤が出ない、正直割に合わない治療であるにも関わらず、そこにキャンセルの問題まで発生してしまうと、キャンセル率によってはむしろ保険治療ができなくなってしまうというレベルの採算の悪い事業です。何とか保険で対応して差し上げたい思いはあるのですが、患者様の予約を守っていただくご協力がないと持続は困難です。
とりあえず予約を取っておいて、来るか来ないかは事前の状況によって気まぐれに決定をされてしまうと本当に痛くて困っている方を診てあげられないわけで、予約を取った以上は責任を持って来ていただく、もし次の治療で迷われていたり、他の予定とぶつかる可能性があるのであれば、なるべく予約を取って頂きたくないと思います。
これは当院だけではなく、他の医院も全く一緒です。内科や耳鼻科のお医者さんは1人の患者さんあたり5分程度で済みますのでキャンセルが出てもさほど影響は致しません。しかし、歯科医の場合には1人5分で済むような内容は消毒や様子見など処置がない方に限定されます。歯科治療は小さな外科処置の連続になります。また小さな器具がたくさんあり、それを一つ一つ消毒もして、その工程も非常に複雑です。かといって、手を抜けません。利益の薄い保険診療を歯を食いしばって支えております。なるべく皆様に良心的な治療費で上質な歯科治療を提供して差し上げたいので、歯科医院の保険診療における経営をご理解の上、せめてお取りになったご予約に関しましては責任を持って来ていただくとありがたいと考えております。
便利なLINE予約やWEB予約
昨今は歯科医院だけではなく耳鼻科や内科のクリニックでもスマホによる予約システムが一般的になりつつあります。戸塚駅前内藤歯科においてもウェブ予約、LINE予約をご用意しております。深夜に予約を取りたい方、キャンセルをされたい方、どうぞご利用ください。受付業務の軽減のためにはできればLINE予約、ウェブ予約がありがたいと考えます。もちろん従来と同じくお電話でのご予約も承っております。
患者様の良識あるご協力が必要です。どんなに便利なシステムがあっても最終的には患者様の良識がなくては成り立ちません。私はキャンセルの多い患者様については治療を拒否する場合がございます。 特に1時間以上の特別枠を特段の理由もなくキャンセルした場合には内藤の指名はできませんので、予めご了承ください。
当院は、すべての患者様への丁寧な質の高い治療の提供を目指しております。直前のキャンセルはご遠慮いただけますようお願いいたします。体調不良など、やむを得ない場合のご予約変更はお電話で承っておりますので、その際はご遠慮なくお申し付けください。無断キャンセルや直前キャンセルは、患者様自身の治療計画だけでなく、他の患者様の治療計画にも影響が出てしまい、大変申し訳ない気持ちになってしまいます。当院の予約診療におけるご理解とご協力をお願いいたします。