ダイレクトブリッジ(歯を削らない特殊なブリッジ)症例その2|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

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ダイレクトブリッジ(歯を削らない特殊なブリッジ)症例その2|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

ダイレクトブリッジ(歯を削らない特殊なブリッジ)症例その2

ダイレクトブリッジ 前歯1本欠損

ダイレクトブリッジ(前歯1本欠損)下の前歯1本を失った方にダイレクトブリッジを入れる工程を紹介したいと思います。

前歯1本欠損

ダイレクトブリッジは歯を削らない特殊なブリッジです。
1症例をご覧いただき、ダイレクトブリッジのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
下の前歯を失って入れ歯を入れていた方が、入れ歯の異物感と引っ掛ける銀色の針金の色が気になるということで来院されました。

ダイレクトブリッジ 入れ歯

また右下の2番の歯の神経が死んでおり色が気になるのでここも治療したいとのことでした。
・歯を削りたくないので、一度は入れ歯を入れたけれど、思ったより異物感が強く滑舌が悪くなったので悩んでいるとのこと。
・インプラントは手術が怖いので嫌だとのこと。
・歯を削るブリッジも避けたいとのことでした。

ブリッジを入れるのにどのくらい歯を削るのか、模型を使って説明します。

<削る前>

ダイレクトブリッジ 削る前

<削った後>

ダイレクトブリッジ 削った後

ブリッジ(削った後)このくらいの歯を削ってここまで小さくします。歯の表面のエナメル質はほとんどなくなりますので、虫歯のない歯を削ってのブリッジはあまりオススメできないと考えています。

以前、ダイレクトボンディングブリッジと説明していましたが、最近ではダイレクトブリッジと呼ぶことが多くなってきたので、これ以降はダイレクトブリッジとして説明していきます。

入れ歯も嫌、インプラントも嫌、ブリッジも嫌、でも歯を入れて欲しいという場合の選択肢として、ダイレクトブリッジがあります。
ただし、隣の歯と狭い面積でくっついているため、外れやすいというデメリットがありますので、適応症例を厳選する必要があるかと思います。
どういう場所に向いているか、具体的に言えば
①前歯の1本欠損症例 奥歯のように力がかかるところは外れます。
小臼歯や2本連続欠損は条件によってできる場合もありますが、あまり期待はしないでください。
②噛み合わせの歯からの力があまり加わらない症例 力が加わる場所では短期で取れてしまうので。
③両隣の歯が天然の歯であり、グラグラ揺れていないこと。 メタルやセラミックスには接着剤が効きません。また揺れがある歯では短期で取れてしまいます。

ダイレクトブリッジは、歯科医師の中でもまだ一般的ではなく、やっている歯科医院の方が少ないと思います。
発想自体は何十年も前からあったのですが、取れやすくあまり広まりませんでした。
しかし近年、レジン系接着剤の接着力が大幅に向上し、理論上、ダイレクトブリッジも有効な手段になり得ると、臨床に取り入れる先生も出始めてきて数年経過しているといった段階です。
近年ということは、まだ歴史が浅いということになり、よって長期症例の数が少ないため、歯科医師の総意という地位を獲得した治療法ではありません。
しかし、これからは広がる治療法なのではと、個人的には考えております。

ダイレクトブリッジのメリット
①歯を削らないので痛くない、染みない、怖い治療がない、なにより天然歯に傷をつけません。例え外れてしまっても、元の状態に戻るだけです。
②1回でそれも1時間くらいで治療が終了
③義歯のような取り外す必要もなく、異物感もありません。
④インプラントのように手術もなければ、痛みもなく、治療回数もかかりません。

ダイレクトブリッジのデメリット
①適応症例にかなりの制限があります。詳しくは当院HPをご覧ください。
②取れやすいことは了解していただく必要があります
③自費治療となります。保険は効きません。 料金や保証などは当院HPをご覧ください。
④100%ハンドメイドですので術者の技術で完成度に差がでます。
⑤30分以上は口を開けっぱなしになります。お口の開きにくい方には不向きな場合があります。

お口の中は人それぞれ違って、2度と同じ症例はありません。よって、このコラムで紹介している方と同じ場所でもできる方とできない方がいます。
それから、この方は右下2番の変色で悩んでいて、実はそこも接着面積として使えるという幸運もありました。2番の変色も治るし、接着面積も広がるし1石2鳥だったわけです。また、これから入れる歯を隣の歯よりも少し短く作っても良いと了解してくださりましたし、前歯では硬いものは噛まないように注意してくださるとのことでした。
ダイレクトブリッジが数年後、取れてしまう可能性も十分理解してくださっていましたし、数年持ったら満足、もう一回やり直せばいいとおっしゃってくれださいました。このように患者さんの性格も含めて考えてダイレクトブリッジの適応かどうかの判断をしております。

ダイレクトブリッジ

ダイレクトブリッジは噛むための歯だと思わないでください。この歯は食事をすると短期で取れてしまうと思います。将来的にもっと強い接着剤が出てくれば話は変わるかもしれませんが、今のところはハリボテというと言い方が悪いかもしれませんが、見た目のための歯だと思ってください。しかし、色はかなりいいです。レジンは口腔内で絵の具のような着色剤で着色もできますので前歯でも見た目はいいと思います。ただ3年以上してくると、少しづつ黄色っぽく変色してくると思います。笑顔で写真をとっても、ダイレクトブリッジが入っているなんてわからないレベルだと思います。保険のブリッジより自然な色合いになると思います。
また、私の場合、歯間ブラシも通せる穴を作りますので、毎日の清掃をきちんとお願いします。

こちらのコラムについては当院のYouTubeでも解説しております。詳細はこちら
また、HPでも詳細や価格について説明しておりますので、こちらをご覧ください。

お悩みの方は横浜市戸塚区にあります医療法人社団横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科へいらしてみませんか?ゆっくりとお話を伺います。お口の中のお悩みは人それぞれですので、患者さんに合った治療法をご提案いたします。ご予約はお電話またはWEB予約で承っております。WEB予約はこちらからお願いいたします。お口の中のお悩みがある方、ご相談ください。

記事監修者

戸塚駅前内藤歯科 院長 内藤克仁

医療法人社団横浜歯友会

戸塚駅前内藤歯科 院長
内藤克仁(ないとうかつひと)

平成18年に横浜市戸塚区にて内藤歯科を開業。
令和3年より戸塚駅前内藤歯科を開業し、ストローマン社製インプラントを専門に歯科治療を行っています。
患者様に寄り添った治療を心掛けています。