インプラントのフラップレス手術と通常の手術の違い[前編]|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

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インプラントのフラップレス手術と通常の手術の違い[前編]|インプラント歯科の横浜歯友会 戸塚駅前内藤歯科

インプラントのフラップレス手術と通常の手術の違い[前編]

インプラント手術

今回はインプラント手術について模型を使って説明していこうと思います。
インプラントの手術にはメスで歯肉を切開してから行う通常の手術とメスを使わないフラップレス手術の2つの方法があります。前編では通常の手術について説明をしていきます。
こちらの模型にインプラントを入れていきます。

インプラント模型

左下はメスを使う通常の手術で行っていきます。右下はメスを使わないフラップレス手術を行います。右下も左下も5番と7番にインプラントを入れてブリッジでつなぐという設定でお話を進めます。
まずは塗り麻酔をします。塗り麻酔をおいて5分ほど待ちます。

塗り麻酔

続いて注射器により麻酔を注入します。この麻酔法は歯を抜く時と全く同じ麻酔法です。

注射での麻酔

右も左も麻酔が終わったという設定で話を続けます。

麻酔が終わりましたらオペ室に入っていただき消毒を致します。
左下通常の手術によりインプラントを埋入していきます。まずはメスを使って歯肉を切開していきます。歯肉の厚みは約1mmから2mm。その下はすぐに骨になっています。切開が終わりましたら剥離子という器具で歯茎を骨からはいでいきます。

歯肉を切開

このような画像を見ますと痛いように思われるんですが麻酔がしっかりと効いていますので痛いことはありません。切開線を中心にし肉を左右に開いていきます。歯肉が切開線を中心に左右に開かれた状態です。真ん中に見えている白い部分が骨になります。

フラップ

開かれた歯肉のことを「フラップ」と言いましてこのフラップをしっかりと開くことによって骨をしっかりと見ていくと明示していくというのがこの通常の手術の特徴になります。術者が骨をしっかりと見ることにより、インプラントの打つ位置や方向を間違えにくくなります。※説明のために大きく広げておりますが、実際にはここまで大きく広げません。

ここからはドリルを使っていく工程になります。まずマーキングバーというバーでインプラントを打つ位置を骨に印を付けていきます。まずは5番からマークしていきます。次に後ろのインプラント7番の部分へのインプラント、そこにマークをしていきます。これで5番と7番の位置のマーキングが終わった状態です。

マーキング

直径2ミリの長いドリルに差し替えます。このドリルを使って10mm 約1センチほど下に掘り進めます。インプラントの手術使うドリルですが、モーターで動きますのでかなり静かなんです。歯医者でよくなるあのタービンという器具の音(キーン)という音が手術中にすることはありませんのでその分に精神的な圧迫感は少ないのかなと思うんですが。骨自体は歯に比べるとだいぶ柔らかいんです。歯を削るときにはキーンとなるような回転数がどうしても必要になってくるんですけども、骨というのはあそこまでの回転数を必要としないということと、骨自体あそこまで高い回転数で削ってしまうとヤケドして細胞が死んでしまうんです。後々埋めたインプラントがうまくくっつかないというようなこともありまして回転数はかなり抑えられたものになっております。それから直径2mmのインプラントを直径は約3mmぐらいのドリルにまた変えて1cm程度掘り進みます。繰り返しになりますが麻酔をしていますので手術中に痛いということはあまりないんですけども多少痛いようだったらここでも麻酔の追加はできます。よく見ていただくと分かるんですがドリルに目盛りがついてましてこの目盛を目安にセンチというのは分かっていきます。

ドリルの目盛

続いて直径約4ミリのドリルに変えてまた掘り進めていきます。ドリルから水が出ているんですがこれは水じゃなくて正式には生理食塩水になります。この生理食塩水を使ってドリルを冷やして冷却してるんです。冷却をすることによって発生した摩擦熱を骨に伝えないようにしております。骨自体も生きた細胞の集まりになりますので摩擦熱によって50度60度という温度になってきますとやけどでダメになっていってしまうんです。ダメになってしまったのにインプラントを入れても後々定着していかないんです。そのためにしっかりと冷やすこと、またドリルの回転数をなるべくあげないように削っていくということを念頭においてやっていきます。ただこのお水が苦しい方もいらっしゃいましてアシスタントがきっちりと吸っているつもりではいるんですが多少喉の奥に入ってしまうこともあるんです。万が一飲んでしまっても生理食塩水ですから健康に害はないと思ってください。これで直径4mm 且つ1cm位の穴が開いたということになります。最後に仕上げのドリルを使っていきます。インプラントメーカーによってインプラントの形、それぞれ個性がありますので仕上げのドリルの形もメーカーによって様々です。いずれにしましても現在のインプラントはどのメーカーも円柱状に近い形に穴を開けて最終的にインプラント埋めていくという方式になります。この工程でだいたいインプラントと同じ穴の大きさくらいになったということになります。しかし骨の硬さは人により結構差がありますので、硬い方とを柔らかい方とで削り方を変えていきます。このあたりは術者の技量になってきます。骨の硬い方はやや広めに柔らかい方はやや狭めにあけていきます。
次にインプラントを入れていきます。インプラントは工場で製造されたものは完全滅菌されて個装されています。インプラントを入れる直前に初めて開封されます。
※こちらの画像のインプラントは練習用に下ろして何度も練習、使い回していますので表面だいぶ汚れていますが実際のインプラントはもっと綺麗です。
インプラントを埋めるためのバーにチェンジして、このバーでインプラントをつかまえます。

インプラント バー

青い部分の先だけがインプラントになります。低速で回転試験をした後にもうここから入れていきます。骨の中にインプラントを埋めていきます。ドリルによってしっかりとした穴が開いていればインプラントはぴったりと止まります。この時のドリルを速度非常に低速になりますので水を使う事はないんです。そうしましたら2本目も入れていきます。
これでインプラントが綺麗に入りました。上から見るとこんな感じです。

インプラント

入れている最中も麻酔が効いていますので痛いことはありません。ご安心してください。
次にインプラントの上にキャップを付けていきます。このキャップをつけることによって歯茎が中に入らないするんです。しっかりと止めていきます。上から見ますとこんな感じです。

インプラント キャップ

縫合していきます。

インプラント 縫合

2週間くらいたった時に糸を取るんですけれども、それまでの間で粘膜は治りが早いので歪んだり抜けてしまったりってこともあるんですが、無理に引っ張らない限りさほど影響はないと思ってください。そうしましたらこれでメスを使って切って開く、フラップを開く通常の手術はこれでおしまいになります。この症例の場合で15分から20分がかかると思います。

通常の手術の詳細についてはHP内のこちらのページで記載しております。当院のYouTubeチャンネルでインプラント治療の流れやメンテナンスについての動画もこちらで公開しております。
横浜近辺にお住まいの方でインプラントを検討されている方、セカンドオピニオンを探している方、抜歯後の治療で迷っている方、当院へ相談にいらしてみませんか?当院は横浜市戸塚区の2院体制ですが、インプラントは戸塚駅前の徒歩1分の所にあります歯友会 戸塚駅前内藤歯科で承っております。

記事監修者

戸塚駅前内藤歯科 院長 内藤克仁

医療法人社団横浜歯友会

戸塚駅前内藤歯科 院長
内藤克仁(ないとうかつひと)

平成18年に横浜市戸塚区にて内藤歯科を開業。
令和3年より戸塚駅前内藤歯科を開業し、ストローマン社製インプラントを専門に歯科治療を行っています。
患者様に寄り添った治療を心掛けています。